Windows 7までのWindows OSでは、マスターイメージと呼ばれるアプリケーションのインストールや各種設定を行ったOSイメージを作成し、それを各PCに展開するという手法の「クローニング」が行われてきました。しかしクローニングでは、毎回の大型アップデートの度に全PCの機種毎のマスターイメージを再作成し、展開する必要があるという問題点があります。
メジャーアップデートごとに再作成する
機種ごとにイメージを作成する
数年に1度のマスター展開で問題なかったこれまでの Windowsとはことなり、Windows 10では数か月に1度の頻度で行う必要があり、この手法でWindows 10 の管理や運用を今後も行っていくには、とても大きな負担が掛かります。
Windows 10で登場した手法である「プロビジョニング」は、従来のマスターイメージの運用手法の弱点であった「機種ごとに作成」「メジャーアップデートごとにイチから再作成」という手間を大きく省くことができます。
※1 OSは含めない
※2 PPKGの展開後、配信基盤やインターネットから直接ダウンロードする
プロビジョニングを用いたアップデートは、クローニングで行っていた煩雑なマスター管理が不要となりますが、プロビジョニングパッケージ(PPKG)を作成するツールであるWindows構成デザイナーの使い方を習得する必要があります。また、アップデートを適用するタイミングでPPKGの再構築も必須となります。
プロビジョニングパッケージ作成サービスは、お客様がご利用中のアプリケーションや各種設定を適用したプロビジョニングパッケージを、サービスご契約期間中の最新FUのリリースタイミングに合わせてご提供するソリューションです。提供したプロビジョニングパッケージは、配信基盤で各PCに配布したり、各端末で手動実行するなど、お客様の環境に合わせた方法が可能です。
弊社よりご提供したプロビジョニングパッケージを、お客様の配信基盤もしくは手動配布によりWindows 10の各端末に適用するだけで大型アップデートの対応ができます。
※FUのアプリ動作検証は、別途アプリ自動検証サービスをご提供予定です。
1年間のサービスご契約期間中、FUリリース(通常 年2回)のタイミングで最新バージョンのプロビジョニングパッケージをご提供いたします。
各PCへ適用するアプリや設定内容などをプロビジョニングパッケージに設定して配信できますので、FU対応の度に展開用マスターを設計する必要はありません。
PCの配信先のOSがWindows 10であれば、PCの機種が異なっていてもプロビジョニングパッケージ適用後にドライバによる動作不良が発生することはありません。したがって、メーカーや機種別のマスターを作成は不要です。
FUリリース毎にプロビジョニングパッケージをご提供しますので、半年ごとに必要となるお客様の作業は配信基盤などで各PCに展開するだけです。したがって、通常必要となる煩雑な作業が無くなり、大幅に負担を軽減できます。
プロビジョニングによるPCセットアップの機能は、Windows 10に標準で組み込まれており、配信管理を行う一般的なパッケージは必要ありません。プロビジョニングパッケージは「Windows構成デザイナー」と呼ばれるWindows標準のツールで作成する事が可能です。PCの初期キッティングで行うような、アプリケーションのインストール、ネットワーク設定、証明書追加、ActiveDirectoryへの参加といった様々な処理を自動で行う事ができます。また、PCで実行可能なファイルの形で配布可能で、複雑な配信の仕組みなどが必要ありません。